放射線科放射線治療科・放射線診断科・放射線IVR科

診療概要【放射線診断科・放射線IVR科】

放射線診断部長の一言

放射線科は、内科、外科などの臨床各科と違い、一般の人には仕事の内容がもっとも知られていない診療科の一つです。この理由として、大きな病院にしかない、患者さんと接触する機会が少ない等が挙げられます。
簡単に、放射線科の仕事を説明します。放射線科は病理部門、麻酔科などとともに病院の中では中央部門(すべての診療科に関わる部門)を構成する重要な科の一つです。診断部門では、皆さんよくご存じの CT、MRI等を用いて形態学的観点から病気の診断を行います。核医学診断ではラジオアイソトープ(放射性同位元素)を用いて機能的観点から病気の診断を行います。最近、放射線科医を志す若い医者も増えており、今後、ますます重要な診療科になるだろうと考えています。

現在CT 2台(年間29000症例),MRI 3台(年間11000症例),核医学SPECT 2台(年間250症例),心臓領域を除き頭部領域を含む全身の血管撮影(年間300症例)を各科から依頼を受けて施行しています。
IVR(血管撮影の技術を応用して行う治療)としては大動脈ステント留置、肝癌の血管塞栓術,BRTO(胃静脈瘤塞栓術),血管拡張術 (PTAとステント留置),膀胱癌の動注療法,膵炎の動注療法,骨盤外傷の止血術、消化管出血の塞栓術、 CTガイド下生検などが主体です。
なお当院では電子カルテ,院内全体PACS(医用画像ファイリングシステム)が導入されており,コンピュータ上でレポートシステムを活用し画像診断を行っています(フィルムレス)。

中央放射線部との関連

当院の中央放射線部は、診療放射線技師によって構成される技術者集団です。病院によっては放射線科と一体となっていま す。放射線機器操作の専門家で、放射線照射や写真撮影には欠かせない職種です。それに対し、出来上がった写真を見て診断したりするのが放射線科医の仕事です。

そうです。私たちはお互いに大事なパートナーなのです。

診療内容

  1. 一番重要な仕事は、画像から病気を診断することです。
    当院では、CT、MRI、脊髄造影、心臓以外の血管撮影の全てと一部の単純 X 線写真は、放射線科の医師がチェックしています。
  2. 画像診断に必要な手技を応用して治療を行うこともあります。
    CT を利用した針生検や、病変部のマーキング。肝癌の血管塞栓術等の血管内手術も放射線科画像診断医の仕事です。

診療スタッフ

氏名 専門 専門医・認定医等
放射線診断科部長 伊藤  隆志 診断 放射線診断専門医
放射線IVR科部長 松井 青史 診断 放射線診断専門医
放射線治療科副部長 田山 芳史 治療 日本医学放射線学会
日本放射線腫瘍学会(放射線治療専門医)
放射線診断科医師 藤井 裕太 診断 放射線診断専門医
磯 真一郎 診断 放射線診断専門医
寺内 幹 診断 放射線診断認定医
外山 由貴 診断  

外来診療日【放射線治療科】

初診の方と予約外の方の受付時間 8:15〜11:00

※手術・緊急呼び出し等により予告なく担当医に変更のある場合があります。ご了承ください。

CT

CTは、本来体の横断面の画像から病変部を検索するために開発された機械です。

肝臓癌

しかし、技術の進歩はめざましく、CTの撮影時間や解像度等で飛躍的な進歩みられています。それにより、CTを用いた治療法や、新しい診断技術が確立されてきています。膿瘍の洗浄(CT下ドレナージ)や、肝癌等の治療(CT下 PEIT)、肺病変の生検(CT下生検)などを、CTで撮影しながら行なわれています。
CT下で病変部にマークをつけているところ
こうすることで、数ミリの病変でも手術時に見失うことなく切除出来るようになります。

MRI

MRIは磁場を操作することで、体内より信号を取り出し画像化しています。この磁場のかけ方を変化させることで、様々な情報が得られます。画像を得るプロセスが複雑な分様々なアーチファクトが出ますが、多くの場合、CTより画像のコントラストがよく病変部はわかりやすく描出されます。

造影剤を用いたMRIによる血管撮影

間歇性跛行(少し歩くと下肢の痛みが生じる)がある人に,通常の血管撮影の代わりにMRIによる血管撮影を施行。 動脈硬化が原因の両側総腸骨動脈狭窄があるのがよくわかる。 手術することなくIVR(血管撮影の技術を利用した治療),具体的にはバルーンによる血管拡張術とステント留置で治療可能と判断できる。
両下肢MRA
MRIをお受けになる方へのお願い。
一番大切なことは、体内に金属があるどうかです。必ず、担当の医師・放射線技師・看護師に申し出てください。

血管撮影

血管を針で刺して、そこから造影剤を注入して撮影する程度の検査から、1m 近いカテーテルという管を進めて行う検査です。
頭部血管撮影中

脳動脈瘤の術前血管撮影

当院では回転DSA(血管撮影装置)が導入されており,血管構造を立体的に表示し任意の方向から見ることができる。動脈瘤の手術であるクリッピングに非常に役立つ。

放射線治療科 診療概要・特色

当院の理念「みんなでやさしい明るい医療」に基づき、患者さんが最大限の利益を得られることを最優先に考え、医師、看護師、診療放射線技師、受付係からなる医療スタッフのチームワークにより安全安心でより効果的な放射線治療をめざしています。
 主治医は初診時に診察した医師がなり、患者さんに対し放射線治療前の説明、同意、治療中の診察、治療後の経過観察を行います。
 医療スタッフは毎週1回の放射線治療カンファレンス、その他適宜放射線治療中の患者さんの治療内容、局所および全身状態、精神状態につき話し合って問題点を共有することに努めています。

放射線治療科 診療内容・対応疾患

リニアック1台を用いて外部照射による放射線治療を行っています。原則的に、土日祝日を除いて毎日、1回5分程度の治療です。
 対象疾患は、甲状腺眼症、ケロイド(予防照射)、木村病、血管腫、脾腫など一部の良性疾患を除いてすべて悪性腫瘍です。
 悪性腫瘍の放射線治療は大きく2つに分けられ、癌の治癒を目指す根治的放射線治療と癌の症状をやわらげるための緩和的放射線治療を実施しています。癌の放射線治療を行う前には、原則的に病理診断を確認する必要があります。根本的放射線治療は1〜2ヶ月かかるのが普通です。緩和的放射線治療はできるだけ早期に効果が得られるように短期間での治療スケジュールを立てます。

放射線治療科(直近の)臨床実績

【22年度の放射線治療部門の原発巣別新規取扱件数】

脳・脊髄腫瘍 15例
頭頚部腫瘍(甲状腺腫瘍を含む) 32例
食道癌 6例
肺癌・気管・縦隔腫瘍(うち肺癌) 99例
乳癌 64例
肝・胆・膵癌 6例
胃・小腸・結腸・直腸癌 10例
婦人科腫瘍 7例
泌尿器系腫瘍 60例
造血器リンパ系腫瘍 16例
皮膚・骨・軟部腫瘍 1例
その他(悪性腫瘍) 8例
良性疾患 5例
年間総取扱件数 329例
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